ツジカワの魅力

先輩が語る

「3Dプリンタモデリング&
レーザー彫刻加工」

ツジカワが生むモノ

アレもコレも!
みんなツジカワ

立体造形物を自在に生みだす大型3Dプリンタ。その特性を活かしてさまざまな商品を受注している。また、化粧品ボトルやDVDパッケージなどの、高度なデザインが要求される商品も、レーザー彫刻加工より実現。

  • 商業用ディスプレイ
  • 化粧品ボトル&コンパクトケース
  • 微細彫刻加工

ツジカワが誇る技

100年前から。100年先へ。

3Dプリンタモデリング

本社応接室に展示している全長4mの
巨大3Dマグロオブジェ!

  • 東京デザインセンターに導入されている大型造形向け3Dプリンタ「massivit 1800」。専用の樹脂材料により最大1170(幅)×1500(奥行)×1800 mm(高さ)の造形物に対応しており、あらゆる形状の大型商業ディスプレイやオブジェなどの制作が可能。内部を空洞にすることで、造形物を軽量化することもできる。

  • 特殊な樹脂材料を溶かし、少しずつ積み重ねて形がつくられていく

  • 1時間で30cmほどの造形が可能

レーザー彫刻加工

東京デザインセンターには、国内でも数が限られた最新のレーザー彫刻機が3台導入されている。レーザー彫刻加工によって実現されるのは、これまで困難だった微細な彫刻。レーザー彫刻機により「繊細に」、「美しく」彫ることができるため、まるで織物のような質感や、木目や砂地などのあらゆる模様をつくりだすことが可能。

  • レーザー射出により、細かく彫刻される

  • 覗き込む窓の向こうでは、レーザー彫刻が行われている

  • 微細な金型であらゆる質感の再現が可能に

●東京デザインセンター

パッケージデザイン、ボトルデザイン、ラベルデザイン、特殊印刷・加工などを行う。東京にあるからこそ、大手企業の宣伝部もまじえたデザイン制作も可能。

ツジカワに宿る魂

〈ツジカワイズム〉
まだ見ぬモノを生め

お客様から依頼されるモノは「1回限りの特注品」であることが多い東京デザインセンター。ここから、まだこの世に存在しなかったモノが新たに生みだされていく。正解のない、マニュアル化できないモノづくりへの挑戦の日々が続く。

先輩が語る
ツジカワの魅力

アイデアはすべて自分次第。
100年で築いた技術をもとに、
次の100年を担う技術を開発。

3D&レーザーで新領域を
開拓してきた
ママさんデザイナー

東京デザインセンター
2011年4月 入社 東京デザインセンター配属
2017年1月 産休・育休取得
2017年4月 復職
新技術を使いこなし
次代を担う新人エンジニア

八尾工場 ロール課
2018年4月 入社

▼2人の仕事風景をCheck!

▼浅野さんのプライベートをCheck!

▼古見さんのプライベートをCheck!

育児とモノづくりの両立
ママさんデザイナーとしての働き方

2017年1月に女児を出産し、職場復帰を果たした浅野さん。今なお育児に励みながら働くママさんデザイナーだ。浅野さんがおもに担当しているのはレーザー彫刻。意匠性の高い商品を多く受注する東京デザインセンターにとって、繊細なデザインを実現するために欠かせない技術のひとつである。
「皆さんが普段何気なく使っている化粧品ボトルなどには、よく見ると細かなデザインが施されています。そういった企業の“細部へのこだわり”を忠実に、金型に彫刻して再現することが私の仕事。言われるがままの作業ではなく、新技術だからこそ、よりよい見せ方の提案をできることもあるので、大きなやりがいを感じます(浅野)」。
レーザー彫刻では、企業の顔となる商品を手がけることも多い。微細な彫刻も多く、パターン化やマニュアル化が難しい。産休・育休に入る以前は、ほとんど自分にしかできない仕事ばかりだったと浅野さんは語る。
「ツジカワは、若いうちから仕事を任せてくれる社風なんです。私も入社当初からレーザーを任せていただき、続けるうちに自然とノウハウが蓄積されました。“こういうモノをつくりたい”という相談に対して、“だったらあのやり方とこのやり方を組み合わせて…”と、独自の思考を働かせながら…。自分にしかできない仕事があることに喜びを感じていましたが、いざ産休を取らせていただくときに“これは困ったぞ”と(笑)。ちょうど、新たにもう一台のレーザー彫刻機が導入された時期で、引継ぎと開発に大わらわでしたね(浅野)」。
浅野さんは復職後、マニュアル化が難しいレーザー彫刻を標準化し、誰でも均質なレベルのモノつくることができる仕組みづくりに取り組んでいる。自分にしかできなかった仕事を、ほかの人にもできる仕事へ。仕事と育児の両立がもたらしてくれた浅野さんの成長だった。
「保育園の送り迎えがあるので、残業せずに帰らせていただいています。娘はまだ1歳半で、急な体調不良を起こすことも少なくありません。そんなときにフォローしてもらえる東京デザインセンターには、まるで家族のようなあたたかさがある。本当に感謝しています。その環境に甘えることなく、これからも今までできなかった領域の仕事を身につけて、互いに補い合うことができる、誰もが働きやすい環境をつくっていきたいと思います(浅野)」。

ツジカワの顔となる新しい技術
知ってもらうための入り口

古見さんは2018年4月に入社した新入社員だ。浅野さんのもとで2カ月間レーザー彫刻の研修を受け、ノウハウを習得。現在は八尾工場にてレーザー彫刻を担当、新技術の未来を担う若手エンジニアである。
「レーザー彫刻の仕事は、数値や形状だけでばっちり伝わるという性質のものではないんです。だから難しいという印象があったけど、そこを逆に浅野さんは感覚的に指導してくださったので、業務の輪郭をつかむことができました。複数のCADを組み合わせてデータをつくる、その組み合わせ方もセンスひとつ。決まったやり方がない。“だったら、試行錯誤しながら進めればいいんだ!”という、レーザー彫刻ならではの“仕事の進め方”を学びました(古見)」。
ツジカワの新技術はレーザー彫刻だけではない。現在、ツジカワの新たな柱となりつつあるのが3Dプリンタだ。2016年秋、日本にはまだ1台も導入されていなかった超大型3Dプリンタを、ドイツの展示会に出かけた社長が買いつけて来た。この新技術を知ってもらうために、東京デザインセンターは巨大なシーラカンスの頭部を制作。その迫力ある大きさに惹かれ、実にさまざまな業種から問い合わせがあったという。もともと「彫刻」の会社であるツジカワにとって、専門外の領域にも思える3Dプリンタを使ったモデリング。こうした新技術を入り口にして、これまでツジカワのことを知らなかった人にも、ツジカワのことを知ってもらいたいと古見さんは語る。
「僕は今、ロールとレーザー彫刻の技術を組み合わせる開発に挑戦しています。3Dプリンタやレーザー彫刻は、“新しいから便利、なんでもできる”と思われがち。だけどツジカワには、NCや腐食などの技術もある。つくりたい製品によっては、そっちでつくるほうがベターということも結構あるんです。さらにいえば、それらと新技術を組み合わせるほうがベストなのかもしれない。こうした可能性を探っていくことが僕たちのめざすところだと思っています。こんなふうに、自分で考えて自由に仕事ができるのは、ツジカワの良いところですね(古見)」。
レーザー彫刻だけ、3Dプリンタだけ、ではない。それぞれの領域が有機的に絡み合ってこそ、まだ見ぬモノを生みだすことができると古見さんは感じている。
「レーザー彫刻機は現在、阿倍野・八尾・東京の3拠点で稼働しています。将来、拠点が点在したまま“レーザー課”として機能するとおもしろいことになるだろうなと。ロール課やNC課から、いつでも相談に乗ってもらえるような。ツジカワは、“これをつくってください”に対して“はい、わかりました”だけでは終わらない会社です。求められる以上の最適解を常に探し求めています。レーザー彫刻や3Dプリンタなどの新技術は、ある意味ではそのための手段のひとつに過ぎません。レーザー彫刻なら複数のCADを組み合わせるように、ツジカワの持つ技術を緊密に絡ませ合う、そんなことができるといいですね。ま、レーザー彫刻単体のデータ作成に今でも苦戦することも多いんですけど…(笑)(古見)」。
新たな一歩も100年の蓄積があるからこそ。次代を担うエンジニアの時空を超えた挑戦は始まったばかりだ。