ツジカワの歩み

私たち、ツジカワ株式会社は、創業以来100年培ってきた技と新たなテクノロジーを掛け合わせることで、「彫刻技術で世の中を美しく快適にし、人々の心と暮らしを豊かにすること」を使命に進化し続けている会社です。

1921年、当社の創業者である辻川利一が大阪市阿倍野区でシーリング印刷用金版及び刻印等の製造を開始。鋼版彫刻に写真製版技術の腐食法を導入したことで鋼鈑彫刻の多量生産に成功、金属彫刻の技術者の養成にも力を入れ、以後の彫刻業界に貢献しました。

1930年代から様々な刻印・測定用目盛等の作製に携わり、高度経済成長期は写真製版部門及び機械彫刻部門を増設、彫刻業界で初めてドイツ製の彫刻機を導入。以降、機械彫刻をはじめとする自らの彫刻技術を磨き続け、昭和の後期には現在の財務省にあたる大蔵省の造幣局の協力工場となるなど、ツジカワの確かな技術が社会に認められるようになりました。

これからの100年へ

私たちはお客様のご要望にお応えできるように日々企業努力を続け、創業から100年の時を経て、ツジカワのコア技術である『彫刻』は現在、『飾る技術』『切る技術』『形づくる技術』へと進化を遂げました。

この3つの技術は化粧品・トイレタリー、食品、家電用品、日用品、文具製品など様々な製品に使用されており、ツジカワの技術の成果が生活のあらゆる場面に垣間見えます。創業当時の鏨(タガネ)と槌(ツチ)による伝統の手彫り彫刻を大切にしながら、より様々な製品に対応するために彫刻機やマシニングセンタなどの機械による金属彫刻加工、3Dプリンターや5軸加工機を活用した彫刻造形への挑戦を続けています。この100年伝承されてきた職人技術と最先端テクノロジーを融合させた彫刻技術がツジカワの強みです。

私たちが培ってきた技術は日本だけでなく、世界中の人々の役にも立っています。ツジカワでは近年のグローバル化に伴い、中国、タイ、インドネシア、インド、ベトナムの5ヶ国に進出。日系企業をはじめ、現地のお客様にもツジカワの彫刻技術による高品質な製品を提供しております。

これまで、ツジカワは彫刻技術をもって多くのお客様に高品質の製品を提供してきました。常に社会やお客様のニーズに応えてきた100年の間、様々な挑戦により技術を継承し、新たな技術を生み出してきました。この挑戦の繰り返しの歴史が今のツジカワをつくり、そしてこれからの100年も「彫刻技術で世の中を美しく快適にし、人々の心と暮らしを豊かにすること」を使命として、進化と挑戦を行ってまいります。